サイトやバナーの見直しに使える|Webデザインのチェックポイント
「デザインの良し悪しをどのように判断したらよいか分からない」という方は、必見です!
本記事では、Webデザインで必ず押さえておきたい基本的なデザイン要素を解説します。デザインの統一感やカラーの使い方、コンセプトや世界観の表現方法など、具体例を交えながら詳しく解説していきます。
また、Webデザインにおける情報の優先度やレイアウトのバランスなど、デザイン要素の統一感を出すためのポイントも紹介します。
本記事を参考に、自社のWebサイトを魅力的に見せるWebデザインを実現してみてください。
目次
1.デザインカラーのチェック
Webページやバナーのデザインにおいて、カラーは非常に重要な要素です。カラーを適切に選ぶことで、ユーザーに強い印象を与え、ブランドイメージを高めることができます。この記事では、デザインカラーのチェック項目について紹介します。
1-1. カラースキームの検討
カラースキームとは、デザインに使用する色の組み合わせのことです。例えば、同じ青でも、明るい青や暗い青、青みがかったグレーなど、色の種類や明度を変えることで、異なる印象を与えることができます。カラースキームを選ぶことで、デザインの印象や効果を決定することができます。
例えば、クールな印象を与える「ブルーグレーカラー」や、シンプルでスタイリッシュな印象を与える「ホワイト&ブラックカラー」など、様々なカラースキームがあります。デザインの目的やターゲットユーザーに合わせて、適切なカラースキームを選ぶことが重要です。カラースキームを選ぶ際には、企業のイメージやブランドカラーとの整合性を確認することも大切です。
1-2. カラーコードの統一
カラーコードとは、RGBやCMYKなどの数字や記号で表現される、色の表現方法のことです。例えば、「#FFFFFF」というカラーコードは、白色を表します。「#FF0000」というカラーコードは、赤色を表します。カラーコードを使うことで、きめ細やかな色彩表現ができます。
デザインに使う色は、同じ色でも表現方法が違う場合があります。そのため、色の表現方法を決めるカラーコードを統一することで、デザインの見た目を整えることができます。例えば、企業のロゴやアイコン、文字色など、同じカラーコードを使うことで、デザインの一貫性を高めることができます。
1-3. 色の比率の調整
デザインに使うカラーの比率は、バランスを取ることが大切です。例えば、Webサイトのデザインで「ベースカラー」「メインカラー」「アクセントカラー」の3つを使う場合、ベースカラーを60%、メインカラーを30%、アクセントカラーを10%の比率で設定することが一般的です。ベースカラーが全体の色の60%を占め、メインカラーやアクセントカラーがそれに続くようになっています。このように比率を設定することで、デザインの統一感を高めることができます。
また、比率を調整することで、デザイン内で重要な要素を目立たせることもできます。例えば、商品の画像を強調したい場合は、背景色をシンプルな色にし、商品画像を大きく配置することで、視認性を高めることができます。デザイン内で重要な要素を目立たせるために、色の比率を調整することが有効です。
比率を調整するためには、デザインの目的やターゲットユーザーに合わせて、使う色と比率を慎重に考える必要があります。
1-4. 意図しない原色の回避
原色とは、赤・青・黄色のような基本的な色のことを指します。これらの色は、使い方によっては鮮やかなデザインを作り出すことができますが、過剰に使用すると見た目が派手で目が疲れたり、デザインが安っぽく見えたりすることもあります。例えば、全体的に鮮やかな色を使いすぎると、視線がまとまらず、デザインのメッセージが伝わりにくくなることがあります。
原色を使用する場合は、適切な使い方を心がけることが重要です。自社ブランドカラーとの整合性を確認しながら、デザインカラーを選択すると良いでしょう。例えば、自社ブランドカラーが青色の場合、赤や黄色を過剰に使うことは避けるべきです。デザイン内で意図しない原色を使わないようにすることで、デザインの印象を良くし、視認性を高めることができます。
自社のブランドコンセプトやターゲット層に合わせたカラーを選択することが大切です。
2.情報量と優先度の確認
Webデザインにおいて、情報量や優先度の設定は非常に重要です。情報量が多すぎると、ユーザーは混乱しやすくなりますし、優先度が低い要素を強調してしまうと、本来重要な要素が埋もれてしまいます。ここでは、Webデザインにおける情報量と優先度の確認方法について解説します。
2-1. 要素の整理
まずは、デザイン内の要素を整理しましょう。要素とは、テキスト、画像、ボタン、ナビゲーションバー、フォームなど、Webページ内に配置されるあらゆる要素のことです。情報量を把握するために、Webページ内に配置されている要素をリスト化することをおすすめします。その後、不要な要素を削除するか、統合することで、情報量を適切なレベルに抑えることができます。
また、Webページ内に配置された要素をグループ化することも、情報量を整理するために有効です。例えば、商品の説明や価格、購入ボタンなど、関連する要素をグループ化することで、ユーザーにとってわかりやすいデザインを作り出すことができます。
2-2. 優先度の付け方
デザインにおいて、情報の優先度を設定することは非常に重要です。例えば、Webページであれば、商品やサービスの説明、価格、特徴など、必要な情報を優先的に表示することが求められます。また、バナーの場合は、広告主が訴求したい商品やサービスを優先的に表示する必要があります。
優先度を決定するためには、ターゲットユーザーやペルソナ(仮想の顧客像)の行動パターンを分析することが大切です。例えば、商品購入までの流れを把握し、最も重要な情報を表示することなどが求められます。また、Webページの場合は、読者の目を誘導するデザインテクニックを活用することで、優先度を高めることもできます。
デザインにおいて、情報の優先度を設定する方法は、様々あります。例えば、重要な情報は大きな文字で目立たせたり、目的に合わせてカラーやフォントを変えたりすることができます。商品ページであれば、商品名や価格を大きく表示して目立たせることができます。
また、レイアウトを工夫することでも、優先度を表現することができます。ページ内の目立つ場所に目立たせたい要素を配置することで、優先度を高められるのです。例えば、ホームページの上部に「お知らせ」や「キャンペーン情報」を掲載することで、訪問者の目を引くことができます。また、ボタンの配置場所や色を変えることで、クリックしたいボタンを目立たせることができます。これらの工夫により、情報の優先度を表現することができます。
優先度を決定することは、デザインの質を向上させるために欠かせない要素のひとつです。ターゲットユーザーやペルソナの行動パターンを把握し、デザインに反映させることで、より効果的なデザインを作り上げられます。
3.デザインの統一感
Webページやバナーなどのデザインにおいて、統一感のあるデザインを作ることは、企業のブランディングにも繋がります。デザインの統一感を実現するには、様々な要素を考慮する必要があります。
3-1. デザイン要素の統一感
デザイン要素とは、テキスト、画像、アイコン、ボタンなどのことを指します。デザイン要素を一貫して使うことで、デザインの統一感を高めることができます。
悪い例としては、デザイン要素をばらばらに使うことが挙げられます。例えば、異なる種類のアイコンやボタンを使用することや、フォントの種類を統一せずに使うことなどが該当します。これらの場合、デザインが一貫していないため、見づらく不快感を与える可能性があります。
一方、良い例としては、企業のロゴマークやアイコンなど、一貫して使うべき要素を統一することが挙げられます。また、デザイン要素を用途によって統一することも重要です。例えば、同じページ内で使われるボタンやアイコンは同じ種類を使い、テキストのフォントも統一することで、デザインの一貫性を出すことができます。
3-2. レイアウトのバランス
レイアウトは、デザインの配置や配色、スペースなどを指します。デザインのレイアウトには、視覚的なバランスだけでなく、情報のバランスも重要です。レイアウトのバランスをチェックするためには、以下の観点を確認することが必要です。
まず、画面全体のバランスを見ます。画面の左右対称性があるか、要素の間隔が均等であるか、スペースの使い方が適切かを確認します。
次に、各要素のバランスを確認します。同じ要素の大きさや配置は一貫しているか、フォントやカラーなどの統一性は保たれているかを確認します。また、重要な要素が適切な位置に配置されているか、テキストと画像のバランスがとれているかを確認することも重要です。
良い例としては、Webサイトのトップページに載っている商品画像が等間隔で並び、テキストもバランスよく配置されているデザインが挙げられます。こういったデザインは、情報のバランスも取れているため、見やすく印象に残りやすいものです。
一方、悪い例としては、テキストや画像の位置がバラバラで、スペースが不足しているデザインがあります。こういったデザインは、見にくく印象に残らないものになってしまいます。
3-3. コンセプトに合ったデザイン要素の選定
デザインには、コンセプトやターゲットユーザーに合わせて、適切なデザイン要素を選定することが必要です。コンセプトに合わないデザイン要素を使ってしまうと、コンセプトやブランドイメージの崩壊、ユーザーの混乱など、悪影響が発生する可能性があります。
コンセプトに合わせたデザイン要素を選定することで、ブランドイメージを強化し、ユーザーの印象に残りやすいデザインに仕上がります。例えば、フィットネスジムのWebページにダイナミックな写真や動画を使用することで、健康的でアクティブなイメージを強調することができます。
3-4. カラーの統一感
カラーはデザインにおいて非常に重要な要素であり、カラーを統一することでデザインの一貫性を高めることができます。カラーを統一するためには、企業のロゴカラーを基調に、他のデザイン要素にも同じ色を使うことや、同じ色相の色を組み合わせることが効果的です。
例えば、企業のロゴカラーが青色の場合、Webページのボタンやリンクの色も同じ青色にすることで、デザインの一貫性を出すことができます。また、同じ色相の色を組み合わせることで、バランスの良いデザインを作ることができます。
ただし、カラーを過剰に使うと、見た目が混雑してしまったり、重要な情報が目立たなくなったりすることがあるため、注意が必要です。
3-5. 世界観やコンセプトの表現
デザインにおいて、企業やブランドが持つ独自の世界観やコンセプトを表現することは非常に重要です。ここでの「世界観」とは、その企業やブランド、商品、サービスが創り出す独自の価値観やイメージを表します。
「コンセプト」とは、商品やサービスを提供する上での企画やアイデアの全体を貫く基本的な観点や考え方のことです。ブランドや商品に対するコンセプトを表現することで、顧客に訴求する力を持つデザインを作ることができます。
例えば、食品会社のWebサイトの場合、自然や食材などの要素を取り入れることで、健康的で美味しそうな印象を与えることができます。また、ファッションブランドのWebサイトの場合、トレンド感やセンスの良さを表現することが大切です。世界観やコンセプトに合わせたデザインを行うことで、ブランドのイメージをより明確にし、訴求力を高めることができます。
4.まとめ
Webデザインにおいて、情報の優先度を確認し、デザイン要素を統一させ、レイアウトやカラーの統一感を出すことは非常に重要です。
また、企業やブランドのコンセプトや世界観を表現することも重要であり、顧客に訴求する力を持つデザインを作ることができます。デザインを作成する際には、目的やターゲット層に合わせた要素選定が必要です。それぞれの要素について、本記事では具体的な例を交えて説明しました。
Webデザインを行う上での基本的な知識やアイデアを紹介しましたので、Webサイトのリニューアルや広告クリエイティブの見直しの際にはぜひ、参考にしてください。